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アルバニア~鷲の子孫~

2011年04月28日


ギリシャから北に位置するアルバニアを目指した。
カラミティからテッサロニキに戻り、20時発アルバニアのティラナ行きのバスにぎりぎりで乗ることが出来た。
ほぼ満席のバスは国境でのチェックをを少しばかりてこずりながらも、無事にティラナへ到着した。


現地時間の朝の五時頃に到着。宿に行くにはまだ早かった。
ATMで少し現金を引き出し、カフェバーに入って時間をつぶした。
まるまると太ったケバいおばさん二人が切り盛りするその店は、早い時間にも関わらず繁盛していた。


一杯50円程の旨いエスプレッソを飲んだ。
次第に空が明るくなってくる。朝刊を配る新聞屋が動き出す。
店を出て近くのネットカフェでしばらく時間をつぶしたあと、街に出て辺りを歩いてみた。


ヨーロッパ最貧国と言われたのは昔のことなのか。
思いの外整備された街。近代的なビルディング。
朝はやくからあけている衣類や食品を扱うバザールも近くにあった。


1時間ほど歩いた後、宿にチェックインした。
久々のベッドの感触を確かめ、地図をもらい街に出た。


快晴。
久々にTシャツで出かけた。


ギリシャと違って、人々は目があえばウインクしたり微笑んだりしてくれる人が多い。
どこかインドの人なつっこさのような物を思い出す。


至る所にあるカフェはお年寄りの溜まり場。もちろん場所によっては若者も居るけれど。
老人が街に出てコーヒーを飲みお喋りしているのを見ると、孤独死なんて縁が無さそうにも見えた。


真っ赤な下地に黒で鷲が描かれた国旗が街にはためく。
アルバニア人が鷲の子孫であるという言い伝えからくる国旗。


ほうぼうを歩いて疲れ、宿に帰る途中に立ち飲み屋のような店から声がかかり寄ってみた。
おっさん達がぐびぐび生ビールを飲みながらソーセージのような物をかじっている。
それはキョフテというらしく、粗挽き肉のハンバーグを棒状にしたものだった。


肉感たっぷりのそれとビールは最高だった。
キョフテ4本と生ビール2杯で200円。おもわず顔がほころんだ。


街ゆくオネーチャン達も肉感たっぷり。


ティラナの街の様々な要素は僕を楽しませるのに十分すぎるほどだった。
歴史的に見ると、ばりばりの武闘派国家なのに。


2泊目の夜は宿の人達とお洒落なバーにもいった。
宿のオーナーはバーへ向かう道中色々とガイドもしてくれた。
破壊されずに目立たぬ場所に置かれたスターリンとレーニンの銅像なんかも見せてくれた。


向かったバーは中産階級から上のクラスの人々が集まり、綺麗なオネーチャンが多くてびっくりした。
だけどそこで飲んだ旨いビールはキョフテ屋のビールの6倍、一杯300円もした。


翌朝少し悩んだが、気に入り始めたティラナを離れる事にした。
物価が安いとは言え長居は出来ない。


一昔前に世界の注目を集めた、鷲の子孫達が独立を勝ち得たコソボに向かう事にした。


最後にキョフテとビールをたらふく味わった。
お洒落なバーより、居心地や味もそこに居る人々も暖かかった。
六本木より浅草、横浜より伊勢佐木町で飲みたい、そんな感じか。

マザー・テレサ像 彼女がアルバニア出身と言うのは意外と知られていないのでは?

ティラナのダウンタウン

アルバニアフライドチキン

右がレーニン像 左はスターリン像のよう 街の目立たない場所に置かれていた

キョフテ屋の兄ちゃん いい奴だったな

キョフテとビール

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