オーストラリア~大和ホテル~
2007年12月5日
戦艦大和はその設備の豪華さなどから「大和ホテル」と皮肉されたこともあるそうだ。
いやー、本当に何だか訳の分らぬうちに昨日の朝にブルームへと戻ってきました。10日間の初の海のお仕事。
今回の航海は、養殖に使う貝を養殖場から養殖場へ運搬するというのが目的。初めての船の上での仕事で右も左も英語も分らずに、ダメな子丸出しで奮闘して来ました。
今回一緒に乗ったクルーはおよそ15人ほど。乗った船っていうのが写真で見ても分るように、かなり大きい船。最大で50人くらいの人間が生活できるらしい。小さなボートも、搭載したクレーンで吊り上げて積んじゃったり。ホワイトベースかと思うほどの働き振りを見せる船だ。
船内にはTVルームが2つ(DVDとかPS2があったりかなり充実。ソファーも皮製!)、ダイニング、船員用の部屋やゲスト用の部屋などなど、今まで泊まってきた安宿とは比べ物にならない位の贅沢さ。エアコンも寒く感じるくらいにフル稼働。
仕事が運搬作業ということもあって、実質働いた~!という日は半分の5日間くらい。仕事のある時間以外は日本人の技術者が置いて行った本や漫画を読んだり、海を眺めてぼーっとしたり。美しい海が見れて、三食しっかり食べさせてもらって、昼寝までさせて貰ってんのにお金がもらえて最高でしたわ。
まず一日の始まりは艦内放送。「6時だ!起床時間!」のアナウンスで目覚める。もそもそと起き出して、食堂に行ってコーヒーを飲む。作業のない日はその後、艦内のお掃除。便所掃除やシャワールームの掃除を担当。
そうこうしてると、「朝飯準備完了!」と艦内放送。で、ベーコンやらソーセージとか極めて洋風な朝飯を食う。大した仕事もないので、その後からは自由時間。皆DVDを見たり昼寝をしたり本を読んだり。
うとうとしてると「昼飯準備完了!」の放送。昼から豚やら牛やら鳥やら肉が沢山。ビュッフェ方式なのでほぼ食い放題!そしてまた昼寝。よだれが滴り落ちる頃、艦内放送で「ケイ(俺)、ウオッチの時間だ!」と呼ばれて艦橋へ向かう。
艦橋で監視活動もするのだ。こんな事するなんて思いもしなくて、双眼鏡で何もない水平線に浮かぶ海上油田を眺めてみたり、航跡図に現在地を記入したりするのを楽しむ。2時間交代制でこれを行う。コーヒー片手に艦橋に居ると、ちょっと偉くなった気もした。
そして「夕飯準備完了!」の放送。ステーキやらローストビーフやら、普段食えない贅沢品を半端ない勢いで食らう。体重計があったので測ってみたら、3キロほど太ってたし(笑)そして仮眠をとった後、夜中にまた艦橋で監視活動。監視活動が終わってから、また眠る。
毎日のサイクルはこんな感じ。飯食いに行って来た感も否めないが、普段の粗食を思えば良い栄養補給になったに違いないこの初航海。
そうそう。監視活動でエンジンルームにも入ったんだけれど、さすが技術大国日本。エンジンはヤンマー。さらにはわが横浜の磯子区岡村の会社の作るパーツまで!むぅ、世界に誇れるのはSONYやTOYOTAだけではないのか。
僕からしたら豪華なホテルのような船、Paspaley4でした。
![]() paspaley perlsの作業船 PASPALEY4 | ![]() ずんぐりむっくりした船体 50人位が生活できるって言ってたな |
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![]() ブリッジ 夜は交代制でワッチ(見張り)をした | ![]() 楽な仕事で三食付いてクルージング気分だった |
![]() ブリッジ内部 夜間二人でここに座って進路確認したり、海図に現在地を付ける作業なんかをやった | ![]() 右奥の緑の装置がヤンマーのエンジンかなにか 日本の技術力って凄いと再認識 |
![]() 部屋割り表 すぐ落書きされてた | ![]() 両サイドの部屋からアクセスできるシャワー・トイレ室 狭い船内をうまく使っているな、と思った |
![]() 二人部屋 二段ベッドもそこそこの広さがあって快適 |
