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インド~Good Buddy – Gadbadi~

2011年03月08日


少し前の話になる。

 

 

ゴアのアンジュナに居たときの事。

 

 

日本人の遊び友だちも増え、みんなで遊び呆けていた。

パーティーへ行ったり、違うビーチに足を伸ばしたりと。

 

 

ある日女の子をバイクに乗せてニヤニヤ運転しながら青春を満喫してる時に、2ケツのインド人に横につけられ声をかけられた。

 

 

「お願い!話聞いて~!」

 

 

何事かと思ったが、話を聞くことにしてみた。

インド人にしてはお洒落な30代と思われる男たち。

何やら、翌日控える映画の撮影のエキストラを探していたらしい。

そこで、何故か分からぬが目に付いた僕たち2人にもお声がかかったのだ。

 

ボリウッド映画初出演か!

 

 

突然のことで一瞬びっくりしたが、いくらかお金がもらえる事と大してやる事もないので僕らは快諾した。

 

 

 

翌朝8時。

 

 

 

朝からハイヤーでお出迎えである。

まともな、日本でも走っていそうな車にはインドでは一度も乗ったことがなかったので驚いた。

 

 

アンジュナからそう遠くは無い、バガビーチと言う所まで行った。

 

 

 

一軒の海辺にあるレストランでの撮影。

貸し切りでなく、通常の営業もやってるあたりがインドっぽい。

 

 

エキストラでただ座ってればいいようなものかと思ったが、役をもらった。

 

 

主人公の男がなじみのビーチのレストランに来て、バーテンダーと握手を交わす。そのバーテンダー役。

 

 

友達の女の子は、なんと主人公の浮気相手!

大役である。

 

 

主人公演じる俳優は二枚目で気さくな奴だった。

モデル出身で、映画はまだ出始めたばかり。

これから映画やTVにどんどん出て、有名になりたいと言ってた。

 

 

 

撮影準備が進む中、はじめてのメイクを経験する。

しかし結果は、少し延びた坊主頭を赤や黄色などで塗られ、延び放題だった顎髭を真っ青に塗られると言うものだった...。

 

 

俳優さんと、握手のシーンの確認してすぐ本番に。

意外にも一発ok!

自分に才能があるのかと勘違いしそうになる。

 

 

出番はそれだけ。

女の子はお昼から日没まで、撮ったり待機を繰り返して大変そうでだったけど。

 

 

お昼はケータリングのスタッフが用意した高級なターリー(カレー定食)をご馳走になったり、夕方にはおやつやチャイを頂いたりと相当な好待遇。

 

 

 

日没間近、女の子が叫ぶシーンを撮って、それを確認した所で撮影終了。

 

 

 

その後スタッフとビールを飲んでると、さっき番号を教えたばかりの俳優さんから電話が。しかもちょっとしか離れてない所から。

 

 

何事かと思ったが、なんと彼は適正なギャラを僕に教えてくれたのだった(笑)お人好しである。

 

 

結局、交渉する前にスタッフの方から現金が出てきてしまったんだけど。

 

 

 

それでも一人1500ルピーづつ!およそ3000円の大金。

一人日当3000円がこれほど嬉しく感じるなんて、なかなか無いだろう。

 

 

何せ一泊が200円から300円程の物価なのだ。

大体ターリーが80円くらいで、チャイ一杯で10円とか。

 

 

 

帰りもハイヤーで送ってもらった。

なんだかよく分からないうちに撮影は始まり、そして終わった。

不思議な一日だった。映画はこの夏に公開するという。タイトルは、「Good Buddy(良き相棒と)-Gadbati(ヒンディー語で”混乱”)」。


 

 

映画撮影の土産話を安宿に持ち帰り、僕たちは翌日豪華な昼食を友人たちへご馳走した。

映画『good buddy Gadbadhi』

日本でも知らなかった映画の現場に

メイクされる俺

友達もメイク中

ケータリングもカレー 安い食堂より豪華で美味しかった

撮ったばかりのシーンのチェックをする監督

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