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イタリア~ヴァッレクロージアにて~

2011年6月01日


久しぶりに更新できます。フランスのペルピニャンにいます。

 

フランスはアラブ系の人々が多いストリートのネット屋が安いようです。
食事なんかも安そうです。

 

さて、少し振り返るとしよう。

 

SAVONA(サボナ)の街から延々と海岸沿いの道路を走って西イタリアを南下。

途中、どこの街で泊まったかは今は思い出せないけれど。

 

とにかく、イタリアの海辺はどこも美しかった。

透明度が高くて青い。沖縄とか小笠原の海のような。

 

フランスとの国境に近づき予定していた宿泊地VENTIMIGLIAまで1キロ程の街でのこと。

 

さて、もうひとふんばり!と、タバコを一本吸ったあと走り出そうとした時だった。

 

 

あ、後輪パンクしてる。

 

後部に載っけた荷物を全部下ろしてパンク修理開始。しかし驚愕の事実を目の当たりにした。

 

パンクじゃなくて、スポークが折れていたのだった。

 

どうすれば良いのか分からず、目についたキャンプ場まで200Mの看板を頼りに自転車を押して歩いた。

 

そうとうなテンパリ具合。絶望的な状況だった。

 

しかし入ったキャンプサイトは若いイタリア人3~4人がやっていて、なんだか感じが良かった。英語も達者で、壊れた自転車の話をすると街の自転車屋を教えてくれて、必要なイタリア語も紙に書いてくれた。

 

自転車屋に行くと、英語を話す初老のフランス人が居たので、店の主人との間に入り通訳をしてくれたので助かったのだけど。

 

修理できるという事になったが、土曜の夕方だったので、仕上がるのは月曜の夕方になるとの事だった。

 

良い休養の時間が取れたと思って、その間のんびりスポークが折れた原因を考えた。

 

まず荷が重い。ギターやは不要なものは日本に送ろう。

さらに後部につけたバッグがスポークにあたってるのでは?と、思って、バッグに板を入れたり縫い合わせたりして改良した。

 

そして月曜日の朝、荷物を送る場所をフロントで聞くとお姉ちゃんが私も郵便局に行くから一緒に行くわ、と。郵便局じゃ英語も通じないし、通訳も必要だろうしって。

 

車に乗せてもらって郵便局に。

こっちがイタリア語が分からない相手にガンガン話してくる局員。それを通訳してもらいながら、必要事項を用紙に記入する。

支払いの時、金が足りずにお姉ちゃんに金まで貸してもらった。

この人が居なかったら、俺は何もできなかった。

 

さらっと発送は終わってキャンプサイトに帰った。

 

夕方、直ったチャリンコを取りに行ったついでにワインを一本買った。

 

借りた金を返すついでに、お礼にとそのワインをプレゼントしようと思っていた。

 

金を返し、後ろ手に持っていたワインを渡すとお姉ちゃんの顔付きが変わった。ちょっとばかり感動していた様子だった。人が喜ぶ顔を見るのは本当に楽しい。

 

翌日、僕は世話になったキャンプサイトの連中に別れを告げてフランスへと向かった。一人で安ワインを飲み過ぎ、二日酔いの身体に鞭打ちながら。

この辺りでスポークが折れた

自転車を押して海辺を歩きキャンプサイトへ

シンプルですごし易いキャンプサイトだった

Camping Vallecrosia 本当によくしてもらった

ある日の食事 豚と玉ねぎのカレー粉炒め

石垣の中のオードリー・ヘップバーン

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