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カンボジア~灼熱のカンボジア②~

2006年12月1日

連日30度近い暑さの中で12月を迎えました。 


プノンペンからバスで約6時間かけてアンコールワット観光拠点の町シェムリアップに来たのは、もう5日ほど前になるのかな。 


シェムリアップに到着した翌日から、アンコールワット遺跡群の観光を始めた。アンコールワットが一番有名な遺跡だが、他にも広大な敷地の中に多数の遺跡が点在している。 



入場券は一日券20㌦、三日券40㌦、一週間券が60㌦の中から選ぶ。60㌦も払えないなぁ、でも一日じゃ足りないなぁ、などと思って真ん中の3日券を購入。 



アンコールワットまで、宿のある辺りから約7キロ。大体の人は一日とかの単位でバイクタクシーやトゥクトゥクなどをチャーターする様だが、ここでもせこくレンタルサイクルでチャレンジ。自転車で走ると自分なりの距離感もつかめるし、勝手気ままな感じも良い。 



一日目、まずはアンコールワットを目指す。シェムリアップの街をスタートし北へ15分も走ると、ホテルや商店の姿は無くなり、両脇に大木が並ぶ森林の真ん中を走っていく。 


うっそうとした森を抜けると湖が見える。湖に突き当たり左に曲がって次の突き当たりを右に曲がり、五分程走ると右手にアンコールワットが見えてくる。 


森の中にいきなり大きな建造部が姿を見せる。これを最初に見た外国人はどんな思いでここを眺めたのだろうか。何事かと思うだろう。 


アンコールワットは観光客で溢れかえっている。西側に左右を池に囲まれた参道があり、そこから大名行列が江戸城に吸い込まれるかのごとく観光客は中へと入っていく。僕もそれに続いて中へと入っていく。 



門をくぐり抜けると、写真でよく見た砲弾のような形をした塔が並ぶアンコールワット本体が見えた。遠巻きに見ると、小学校の図工の時間に使ったねずみ色の粘土のような色合いだ。風化した部分は粘土にカカオパウダーを振りかけたかのような風合いだ。 



至る所に細かな彫刻が施されていて、いちいち気になって見てるとキリが無い位だ。女神の顔一つ一つも微妙に違っていたりして面白い。4時間ほど見て回ったが、急な階段を登らないと辿り着けない場所があったりして、ちょっとしたテーマパークの様でもある。 


アンコールワットを後にして、寺院全体に巨木が覆いかぶさる「タプロム」と言う寺院を目指す。 


崩れかけた寺院の壁を這うようにして根が生えた木が空高く伸びている。壁以外にも寺院本体にも蛇が取り巻いてるかのように木々に覆いつくされていたりする。単純に言ってしまえば「天空の城ラピュタ」の世界だった。バルス!って言ったら全部壊れるんじゃないかって思ってしまうほど。 



遺跡の数が多いので、ひとつの遺跡を見て自分の中で消化しきる前に次を見るような感じになってしまう。まだそんなにお腹空いてないのに、おいしいもの食べてもあんまり美味しく感じないのと似た感覚か。 

12世紀に建立されたと言うアンコールワット

至る所にレリーフがある よく見ると表情も一人ひとり違うような気がしてくる

ヒンドゥー寺院であるアンコールワット これに色を塗ったらインドのようになるのかな

ガイドロープを使わないと怖くて上がれない

ちょっとした子供の遊び場でもあった

タプロムは崩れて補修の済んでない場所が多かった

まるでラピュタのような世界だった

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