フランス~ペルピニャン、そしてスペインへ~
2011年06月16日
ペルピニャンの朝焼け。
なんだかワクワクするような美しさだった。
朝一番で街に向かいキャンプサイトを探した。昨日あんなに苦労したのになぁ、と思うほどにあっさり見つかった。
しかも街に近いのに今までで再安値の7.6ユーロ。安いせいか、住みついているような人間も多かった。
ダリが世界の中心といったペルピニャン。早速その絵が残るという駅へ向かった。
1枚の絵でも飾ってあるのかと思っていたら、駅の構内のほとんど、壁や天井にカラフルなペインティングがなされていた。
何びきも大きく描かれた蝶々たち。そのカラフルさが気持ち良いというか、気持ちを明るくさせた。
なんだか一つやり遂げた気持ちと、ダリのペインティングの素敵さに感動してしばらくボーッとした。
結局ペルピニャンには4日居た。
アラブ系の多い怪しい通りのネット屋が安く、さらにそこの主人が気のいい奴で日々顔を出した。料金をおまけしてくれたり、チャイを出してくれたりと。
モロッコの人間で、来るならメールをくれと言ってた。6月終りから7月いっぱいまで里帰りするとの事だった。
頼れる人間が出来た気がして、沈みがちだった気分も晴れてきた。
ある日キャンプサイトの管理人の女と、ダリのペインティングの話をした。
これが見たくてここまで来んだって。
すると管理人は、
"ここから南に行ったスペインのフィゲーラスの街には彼の博物館があるの。そこもとっても狂ってるわ!"と。
通り路だ、行くしかない!
そう思って、スペインのフィゲーラスを目指すことにした。ペルピニャン最後の日の朝、駅にもう一度ダリを見に行ってから。
フランス最後の日。朝から雨にやられてうんざりだったが、昼前には晴れて暑いくらいだった。
南に山が見える。あれを越えるとスペイン!イタリアからスペインまで何とか来れるもんだなと思った。
フランス最後の街は坂道のてっぺんにあり、そこを降るとスペインだった。
なんだかスペインに入ってから、景色が広く感じた。天気が良いせいか、ただ国境周辺で何もないせいなのか。
夕方、フィゲーラスの街についた。そして土砂降りの夕立ち。ヒョウみたいのまで降り始めた。
キャンプサイトに入り、雨がやむのを待ってテントを張った。雨がやむまでの間、スペイン人家族のキャラバンカーで雨宿りさせてもらった。なんだか言葉がイタリア語に似てるな、と思った。
このキャンプサイトも安かった。7ユーロ。
ここでも多くの人が住みついていた。何組ものスペインの家族、そして大勢の子供たち。
日が暮れたころ、車のオーディオで古い歌、情熱的なギターと叫んでるかのように歌うやつを大音量でかけ始めたかれら。
ジプシーなのだろうか。
スペイン初日の夜はいつまで経っても終わらない、子供たちのはしゃぐ声が子守唄になった。
![]() ペルピニャン駅のダリのペイント | ![]() ダリはこのペルピニャンを世界の中心だと言い、その名を冠した作品も書いた |
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![]() ペルピニャンの街中にあった素敵な水場 | ![]() ペルピニャンの街並木 |
![]() フランスパン搭載フランス仕様ナンシー | ![]() アラブ系ストリート |
![]() そこで買ったローストチキン | ![]() バゲットとパテ・ドカンパーニュ 最高の組み合わせ |
