台湾~港町、基隆~
2010年11月9日おととい、雨の台北に別れを告げ、北西へ列車で30分ほどにある基隆という港町に来ました。
雨が嫌で台北を離れたのに着いてみると土砂降り。そりゃ大して離れてないからしょうがないんだけど。
駅から近くの安宿を取り、ほっと一安心。
駅前で買った折り畳み傘も要らない近さ。
夕方になり、腹が減ったので街へ。
この街も夜市があるらしいので、何となくその方面へ向かって歩く。
地図で見た限りは相当歩くかと思っていたのに、いきなり屋台の群れと人の群れにぶつかる。
台北の士林夜市も興奮したけど、日曜日ということもありここ基隆の廟口夜市の熱にやられた。
港町ということもあってか、魚介類の屋台もたくさん並んでいる。
蟹のお店なんかは大人気のようで、家族連れがみんなで蟹をほじくっている。
何を食べようかなぁ、と思って店を覗きながら歩く。
あれも美味しそう、これも美味しそう。言葉の壁もあってか、なかなか決められない。
そうこうしてると、屋台の終わりにたどり着いてしまう。そしてまた、来た道を同じように歩く。
これを何度も何度も繰り返していると、いい加減に腹の虫も騒ぎ出し、指差しだけで注文の済む店でつまむ。
それからは、勢いで言葉の壁を無視して色々と注文できるようになる気がする。
腹が膨れて、タバコをすいながら夜市の端っこで休憩。
夜市の端っこも、場所がいいのか結構な屋台が店を出している。
蕨もちの店の親父が何かのようで店を離れてる間、となりの玉子焼きの屋台のおばさんが接客してたり。
共存共栄っていうのかなぁ。
微笑ましく思っていると、その屋台の群れが一斉に走り始めた。
???
おまわりさん登場である。
屋台の群れは、少し離れた道に移動。おまわりの様子を伺っている。
元々いた場所は、駐停車禁止のようなマークがあったので、違法営業になってしまうみいだ。
淋しくなってしまったなぁと思い、またぶらぶらする。
気がつくと元にいた場所に。
散り散りになった屋台も、元の場所に(笑)
港町、基隆。
横浜を思い出してしまう。
港を望む公園、寄り添うカップル。
古い時代の建築物や荷役を待つコンテナの群れ。
船員向けのバー、怪しい裏通りのオネーチャン。
旅の振り出しに戻ってしまった気分。
淋しくなっちゃいます。
ここへは、中国の福州へわたるフェリーに乗る為に来たのだけど。
福州は興味があるわけでもなく、あの漁船の船長もそういえば福建省でしょ?
敵前上陸。何かやな感じだよなぁ。
基隆の船客ターミナルで色々見てたら、台中という街から中国のアモイへ行く航路がある。
アモイ、香港やマカオと同じく昔は欧米や日本の租借地だった土地。ちょっと気になってきた。
しかも明日の夜に出る船だ。何とか間に合うかも。
基隆からもアモイへ出てるようだけど、あと5日待たないといけない。
どうしたものかと思って、ツーリストインフォメーションセンターで聞いてみた。
4人の職員(ボランティアみたい)と色々な航路を検討(笑)
英語、中国語交えての会話。唯一英語のできるおばさんは、てんてこまい。
結局、大したことは分からなかったけど、なんだか面白かった。
最後に、「あなたはマナーが良い」と言われ、なんで?って聞き返すと、「中国人はひどいのよ」って。
話を聞くと、
「台湾人は中国本土の人間より、民度が高いと言う誇りを持っている。」
「そして、日本はさらに民度が高い国だと認識している。」
ですってよ。
あながち台北で感じたことは、台湾の人も思う所だったようで。
アモイ、台中から行けるかなぁ。
だめもとで明日、台中へ行ってみよう。
![]() 台北の駅はだだっ広かった | ![]() 基隆へ到着 |
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![]() 基隆の駅で見た 「台湾鉄道弁当」専用の販売カート | ![]() 基隆の廟口夜市 |
![]() 海鮮も充実の廟口夜市 | ![]() 基隆港務局(旧基隆港合同庁舎) これも日本統治の名残 内部も見学したが大事に使われていた |
![]() KEELUNG | ![]() 横浜を思い出してしまった基隆の港 |
