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中国~先生、痛いです~

2006年10月24日

中国で歯医者さんは「牙科」、と看板が出ている。 
ご飯やの隣とかに特別清潔そうな感じではなく何軒か並んでたり。 


昨日、勇気を出して入った牙科。 
これからの事を考えたら、背に腹はかえられない。 


筆談とつたない中国語で診療開始。 
先生は僕に手鏡を渡して、虫歯の位置を確認。 
何日間シャングリラにいるのか聞かれ、3.4日と答えると、OK!はじめよう!との事。 


誰かが歯を直しに来てるぞ!と、なぜか僕の周りに人だかりが。 


手術台に横たわると麻酔無しでいきなりドリルでほじられ、細い針のようなものを刺されて激痛が走る。 


「痛!痛!!(いたい、いたい!)」 



と中国語で言ってみると、日本の歯医者の待合室とかに良く張ってある虫歯の仕組み、みたいなポスターを指差し何かを説明してくれた。それにしても痛すぎる。タトゥーより痛いんではないか。 



三国志の逸話が浮かんだ。蜀の名将、関羽が腕を負傷した際に名医といわれる華陀の治療を受けたときの話だ。麻酔無しで骨まで達した傷を治療される関羽。しかし関羽は悠然と構え、名医である華陀はその姿に感動したという。(記憶が合ってるか怪しいけどね) 



名医に名患者。 
男ナシオの見せ所だった(プロジェクトX風に)。 


痛みに耐えること20分あまり。初日はそこまでだった。 
ほじくられた歯の穴には薬が染み込んだ綿が入っていた。 


今日も昼前に牙科に行った。綿を抜いて、詰め物をしたところあら不思議。冷たい水を飲むと激痛が走っていたのに、痛みがない。明後日にまた来るように、との事。 



痛みがないので、今日は街中をうろつきまわった。 


活気にあふれる市場では色鮮やかなフルーツや塊のままの肉類。さらには民族衣装に身を包んだおばあさん達が、円錐形になっている正体不明の白い何かを売ってたりする。 


どこの町でも市場というのは面白い。 



僕はそのまま歩き続けて、白塔が見えた丘まで上がってみた。そこは観光MAPには載っていない場所だったが、街を一望するには最高の場所だった。もちろん道は舗装されておらず、人々の往来で自然と固まった土の道をひたすら登った。 



三つの白塔の傍には改修中のお寺があり、裏手に回ると牛が放牧されていた。牛は草を食み、ゆったりとした時間が流れていた。 


でも、標高3500Mくらい有るもんだから、すぐに息が切れる。 
毎日2~3時間歩いては宿に戻って休んでしまってるナシオでした。 

町外れの白塔の裏から街を眺める

肌着か洋服を選ぶおばさん

ぶら下がった肉を見て入ったウイグル族のお店 煮込みみたいなのを出してくれた

円錐形の何かを売るおばさんたち あれはなんだったのだろうか

歯医者は「牙科」 なんだかちょっとおっかない名前だ

白衣の下のスーツが悪さを感じる先生

中に入ると普通に歯医者さん

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