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インド~デリー、4年ぶりの再会~

2011年04月02日


ジャイサルメールから、首都デリーにやってきた。
一晩夜行列車に揺られて。



インド人倦怠期なのか、祖国に起きた天災のせいかすっきりしない日々である。


でも、デリーには間違いない楽しみがあった。


4年前にインドのプリーという小さな漁村で出会った友人に会えることになっていたのだ。


彼は出会った頃、デリーで大学生をしていたが、そのまま卒業後に企業に現地採用されて就職。
結婚もして、奥さんと二人デリーで暮らしているとの話だった。


デリーに着いてすぐに連絡をとり、その足で彼の住む家に向かった。
仕事中の彼に変わって、奥さんが出迎えてくれた。


なんともインドらしくない、静かで住宅街。
違う国に居るのかと勘違いしてしまうほど。
奥さんとは初対面だったが、旅好きな彼女と話してるとそんな感じもせず楽しい時間になった。



お昼ご飯にと素麺を頂いた。
めんつゆ、わさび、海苔、そしてつるつるとした食感。
暑いインドで、たまに食べたくなっていた素麺は最高だった。


夕方、奥さんと買い物に行ってインドのコンビニにも連れていってもらった。
高額紙幣を出しても嫌な顔せずに、おつりをくれる。


その辺の商店だと、下手すりゃ舌打ちされるインドでは感動的だった。


買い物を済ませ家に帰り、しばらくすると彼が帰ってきた。
旅人のイメージしかない彼のスーツ姿はおかしい感じがしたけど、お互いに変わらずだねと言い合った。


ここで僕はビールをいただき、久々の和食をご馳走になった。


唐揚げ、きんぴら、豆腐のサラダ、日本のご飯にお味噌汁。
ちくしょうめ。彼はなんと素晴らしい奥さんを持ったんだろうw



僕は感動を押さえられず、キッチンに行って僕は幸せだと奥さんに伝えてしまうほどだった。


食事の後、日本だったら相当広いリビングでのんびり話をした。


彼らが行ったことのあるインドやパキスタンの美しい山々の話。
彼らと話していると、僕の中で行きたい所がどんどん増えてしまった。



さらには互いの旅の中での珍事件だったり。
ハードなバス移動の話は共通の体験のようだった。


でもやはり、一番の関心は日本の事。
さすがに僕の情報量は少なく、色々と日本で起きている事を教えてもらった形になったが。



インド倦怠期の僕は食事から会話まですべての事をリラックスした状態で楽しませてもらった。



図々しくも一晩泊めてもらい、翌朝テラスで朝食をご馳走になる。
なんとも爽やかな、美味しいチャイとトーストの朝食だった。



用事のある先の途中まで車に乗せてもらい、地下鉄の駅まで送ってもらってしまった。
またデリーには来る予定だし、次回どこかで久々に会ったとしてもさらっと話が出来る気がして、淋しい別れでもなかった。



出会って別れてまた会って。
さよならというものは切ないものでもないのかもしれないな。

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