日本~ワレセイコウセリ~
2011年07月20日
リスボンからスイスのチューリッヒを経由して、今朝無事に日本へ帰国。
台風の影響も無く、飛行機は定刻通りに成田空港へ到着。
チューリッヒで飛行機を乗り換え、機内で航空会社の冊子の世界地図を見ながら思った。
なるほど、俺は台湾から始まってポルトガルまでふらふらしたのか。
目指すゴールにたどり着いたんだ。
結構、自転車でも移動してるなぁ。意外と頑張ったのかもしれないなぁ。
でも一方で日本に帰りたくないと思う自分も居た。
台風の影響でどこかの国に飛行機が止まることになって、また旅が始まってもいいかなとも思った。
それにしても何だったんだろうなぁ。
今回の旅は。
アジアやインドでは、前回の旅で出あった友人達に再会できた。
そしてまた新たな友達も出来た。
インドの広さも体感した。
もう一度くらいは行かなきゃ、インドは語れないような気がする。
あのうざったいインド人達を、今じゃ恋しいとも思う。
それにしても、ヨーロッパはまさに駆け抜けたって感じだ。
チゃリンコ旅を始めたせいもあってか、毎日テンぱってたヨーロッパ。
物価の高さで毛嫌いしていた面もあるヨーロッパだけど、実に面白い場所だった。
ヨーロピアンがインドやアジアに来て感じる「異文化」と同じように、僕にとってはとても新鮮だった。
残念なのは、ヨーロッパのオネーチャンとあんまり仲良くなれなかった事だ。
ギリシャのバスで思いっきり人種差別をくらったのもいい経験だろう。
それにしても、異国の地で暮らす異国の人々にはずいぶんと良くしてもらった気がする。
「アメニモマケズ カゼニモマケズ」
の間逆で、
「雨に泣き、風に怒鳴る」だった自転車旅。
おそらく二度とやらないと思う。
でも自転車がだいぶ好きになった。
そして自転車を愛する人達のことも好きになった。
面白い事を沢山したはずだ。
そして「深夜特急」の呪縛は解けたはずだ。
ポルトガルのサグレスで感じなかった達成感と旅の終わり。
「深夜特急」では、この地で旅の終わりを感じるのだが。
そう。
俺は俺なりの旅をした事に気づいたんだ。
深夜特急の世界に憧れながらも、自分にしか出来ない「旅」を。
そう考えると、はなから「深夜特急」に縛られてはいなかったのかもしれない。
