back in L.A~ロサンゼルス~
- ナシオ
- 2016年4月20日
- 読了時間: 3分

突き抜けるような青い空と椰子の木。
どこか父島を思い出させる空気感だ。
ロサンゼルスに戻って来たのは4日前の事だ。
ロサンゼルスからメキシコシティーまで、およそ5か月かけた道のりを飛行機で4時間程で戻ってきてしまった。ティファナ、グアダラハラ、グアナファト、レアル・デ・カトルセ、ヒリトゥラ、パチューカ、そしてメキシコシティー。
メキシコシティーのペンションアミーゴでは久しぶりの日本人宿で毎日楽しく過ごしていた。 酒を飲んだりみんなで出掛けたり。設備の整ったキッチンで自炊も満喫した。
メキシコシティーの後はキューバにでも行こうと思っていたのだけれど愉快な仲間たちと出会って、大きく進路変更することになった。
治験ボランティア、いわゆる新薬の人体実験のバイトに参加する事になりロサンゼルスに戻って来たのだ。
以前調べたときはタトゥーや煙草の制限などから諦めていた治験バイトの話だった。
けれど、ペンションアミーゴの食堂でバイトの申し込みの電話をしている仲間達に便乗して話を聞いてみるとどちらも問題ないとの意外な返事が返って来たのだ。
多額の謝礼金につられて一緒に申し込んでしまった。
手持ちの資金で南米まで行く事は出来そうだったが、メキシコでのんびりしたせいで駆け足の旅路になる事は明らかだった。
スペイン語をもっと勉強したい事とのんびりと旅を続けたい事もあって、一獲千金を狙いにやって来た。
申し込んだからと言って治験に参加できるわけでなく、スクリーニング検査といって事前の健康診断で問題が無ければ参加できると言ったものなのだ。
メキシコを離れる数日前からカフェインや酒を抜いたりしてアメリカへ入国した。
薬を投薬されおとなしくしているだけで大金が入ってくると言う甘い話に乗っかったものの、準備段階での節制を考えるとなかなか骨が折れるものだ。
昨日、そのスクリーニング検査を受けてきた。
身長・体重測定、アルコールの呼気検査、血圧測定に心電図検査。そして血液・尿検査。検査の前日の夜の食事を抜かなくてはいけなかったので、検査が終わる頃にはへろへろになってしまった。
合否が分かるのはまだ数日かかりそうで、とてももどかしい気持ちでいる。
ここまでやってきた交通費に宿泊費。かなりの出費だ。
一か八かの大博打を打っているような気になる。
大金を手にしたら、そこからさらにラスベガスで一発勝負をやるのもいいな。
sink or swim、一か八かの旅路はこの先どうなるのだろうか。
ま、なんだかんだ楽しんで生きております。
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