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メキシコ、ティファナへ

  • ナシオ
  • 2015年11月5日
  • 読了時間: 5分

家を出てから何時間かかってここまで到着したのだろうか? メキシコはティファナ、西海岸側のアメリカとの国境の町にやって来ました。

産まれたばかりの甥っ子に会ったその夜、実家を出て羽田空港行きのバスに乗ったのは11月3日の20:15。翌日4日の早朝6:20の飛行機に乗るために空港で一夜を過ごした。 アシアナ航空で韓国のインチョン経由でアメリカのロサンゼルスまでのフライト。インチョンでのトランジットはおおよそ6時間。アシアナ航空からプレゼントされた空港ラウンジチケットで、本来なら数千円も払うラウンジをタダで使うことができた。といっても、どこかで横になりたくて食べ放題の食事を詰め込んですぐに出て来てしまったのだけれど。

インチョン発ロサンゼルス行きの飛行機は定刻よりやや遅れて飛び立ち、ナッツリターンすることも無く11時間ほどのフライトの後ロサンゼルス国際空港へ到着した。アメリカでの入国審査は今までにないくらい多くの質問を受けたけれど、問題なく入国のスタンプをもらう事ができた。空港の外に出て久しぶりのタバコを味わうと、頭がくらくらしてしまった。 しかし落ち着いている場合ではない。 その日のうちに、しかも日が暮れる前にメキシコに入国したかったので結構タイトなスケジュールを組んでいたのだ。初めて訪れる国で土地勘もなく、右も左もわからない状態で夜中に国境付近をうろうろしたくない。 2本目のタバコを吸い終わる前に目的のバスが来た。FLYAWAY BUS、ロスの空港と街中を結ぶ便利なシャトルだ。ユニオンステーション行きのそのバスは8ドル。1時間もかからず到着したが、現金での支払いができなかったのは意外だった。到着して目の前にあるチケット売り場でカードで支払いしてから、荷物を受け取る。この時点で11:00を過ぎたあたりだ。 駅から歩いてグレイハウンドバスターミナルまで行こうかと思ったけれど、時間に余裕を持たせたくてTAXIを使うことにした。想像以上にTAXIは走ったので、歩かないでよかったかもしれない。バックパック二つでフル装備だと相当疲れたに違いない。 グレイハウンドのターミナルに到着すると、ドラッグで頭のイカれた女だとかホームレスだったりがうろついていて、ちょっとおっかない雰囲気だった。12:00発、国境の街サン・イシドロ行きのバスのチケットを買ったのは11:40。腹が減っていたのでバカ高いサンドイッチと水を買ってバスに乗り込む。バス代が22ドル50セントなのに、その二つに10ドルも払えるほど空腹だった。 サン・イシドロ行きのバスは乗客もまばらで、ロングビーチ・サンディエゴと経由していった。標識や交差点の上の長いアームにぶら下がった信号機、広いハイウェイにでかいトラックなんかを見ているとアメリカにいるのだな、と思った。サンディエゴ手前では海に浮かぶ海軍の空母も目にした。 ほとんどの乗客がサンディエゴで降りてしまったのと、そのターミナルの付近に多くのホームレスの姿を見た事でこの先が少し不安になってしまった。さらにはサンディエゴを出発するときのバスのアナウンスがスペイン語だった事にも驚いた。まだアメリカだというのに… サンディエゴを出発して30分もかからない位だっただろうか、国境の街サン・イシドロへ到着した。 15:00、曇っていて少しだけ薄暗いがまだ陽は沈んでいない。国境を越えてしまおうと決めた。 到着したバスターミナルに直結されたショッピングセンターを2階から1階へと通り抜け、通りに出る。すると目の前の看板に「←MEXICO」の文字が。 あたりを少し見回すと、ほとんどがメキシコ人なのだろうか白人の姿を見かけない。ロスの空港の多人種具合とは違った雰囲気だ。 看板の指す方向と多くの人が歩いて行く方向が同じなので、流れに乗って歩いていく。しばらくして「MEXICO」と書かれた建物の入り口に回転扉があった。拍子抜けするぐらいに簡単にメキシコに入ってしまった。 その建物の中でパスポートコントロールがあって、日帰りでの入国でない僕は22ドルの入国税を払ってツーリストカードを手に入れた。 その先の手荷物検査場では順番に検査官の前でボタンを押し、緑色ならスルー、赤色が点灯するとX線の検査を受ける事になっていた。ランダムに点灯するランプに左右される人々。僕も順番が来たので押そうと思ったら、お前はこっちだと指差されて機械に荷物を通すことに。 建物を出て人の流れにそって歩く。 もうメキシコなのである。 土産物屋やタクシーの客引きを横目にティファナの中心を目指す。 観光の中心であって宿も多く存在するというレボルシオン通りを目指して歩く。 レボルシオン通りまでくると、国境のすぐそばよりも栄えていて人通りも多く安心した。 まだ体力的に余裕があったので何件か宿に話を聞いてみることにした。が、2軒目に話を聞いた宿にすぐ決めた。少しだけ英語のわかる主人に安心感を覚えて即決してしまった。16時半頃だったか、長い移動もやっと終わった。 夜が更けていく前に街に出て夕飯とATM探しに出た。 レボルシオン通りのHSBCのATMでメキシコペソを引き出し、近くにあったタコス屋に入った。 メニューを見てもよく分からなかったので、英語でどのタコスがお勧めか聞いてみた。僕の英語と店員のスペイン語でしたやり取りはうまくいったようで、魚のフライの入ったタコス2つとビールが出てきた。 疲れた体にしみたビールも良かったが、そのタコスの美味しさに感激した。 そのうまいタコスの中身を確認しようと目を近づけてみたが、焦点が合わない。 どうやら思いのほか疲れが来ていた様で、その疲れが目に一番来ていたのだ。 日本円だと350円くらいのお会計を済ませた後、水とビールをコンビニで買って宿に帰ることに。 ビールを流し込んで7時過ぎには寝てました。 目が覚めて朝の5時半だったので、朝飯前に今これを書いています。 家を出てから宿に落ち着くまで40時間くらいかかってるのか、そりゃ目にも来る訳だ。。。

 
 
 

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