ティファナからグアダラハラへ
- Keisuke Takanashi
- 2015年11月10日
- 読了時間: 4分

前回のブログを書いた後、一緒にティファナの街を歩いた彼に教えてもらっていたショッピングセンターでノートパソコンを買ってきた。 スマホや携帯電話屋が多く立ち並ぶそのショッピングセンターには数軒だけ中古のパソコンを扱う店があり、値段も思いのほか高くなかったのでティファナを離れる前に購入した。 2800ペソを2500ペソにまけてもらって、盗まれたのと同じような物が手に入れることができた。日本円で1万8千円ほど。 OSはスペイン語だったから一瞬ためらったが、スペイン語の勉強だと思って覚悟して購入。 けれど日本語パッチをあてこめばすぐに日本語化できてしまったので驚く。便利な時代になったもんですな。 今これを書くのに使っているんだけど、盗まれたものよ動作が速くていい買い物ができたのかもしれない。 ティファナのホテルを昼にチェックアウトしたあと、メイドカフェに行って巨漢のオーナーに挨拶だけしに行こうと思い、バックパックを担いでホテルからすぐそばのその店に向かった。前回だいぶ話し込んだので、一言だけでも交わしておきたかった。 さようならを言いに来たと彼に伝えると、彼は僕の荷物をメイドさんが飲み物を作るカウンターの中に運び入れて、フライトまで時間があるならゆっくりして行ってくれと言ってくれた。 その日はスマブラのトーナメント大会が行われていた。ヤングメキシカンオタクの中にはマイコントローラーを持ち込んでくる猛者もいて、大会は盛り上がっているようだった。 大会を横目にオーナーと話こんだ。盗難に遭ったことや、これから僕が向かうであろう地方の美味しい食べ物の事なんかを。 その中でメキシコに売っている豆菓子でジャパニーズ・ピーナッという物の話が出てきたのだけれど、そのお菓子についてのドキュメンタリーがテレビで放送された事もあるというのだが、僕ら日本人からしたらそんなお菓子の話なんて聞いた事がない。 メイドカフェにしろ日本食にしろジャパニーズ・ピーナッツも含めて日本文化はメキシコ人にとっては身近な物なのかもしれない。 彼は僕がお店を離れる前にコンビニでそのジャパニーズ・ピ-ナッツを買ってきてくれた。 ちょっとしたプレゼントだったけれど、わざわざ足を運んで買ってきてくれた事が嬉しくて、旅路の途中で寂しくなったらこれを食べてお前を思い出すことにするよ、と言ってから僕は受け取った。 深夜のフライトだったけれど夜が更けてからの移動は怖かったので19時頃にメイドカフェを出ることにした。空港へのバスの乗り方を教えてもらい、長い握手とハグをしてから彼と別れた。 空港では待ち時間の間にパソコンの日本語化を済ませたりうたた寝をしながら飛行機を待った。 ティファナからグアダラハラまではおよそ3時間ほどのフライトだった。広い国土の中では時差が存在していて、グアダラハラ空港到着は早朝6時頃だった。空港の外のコンビニでコーヒーを買って煙草を一服して何とか頭を冴えさせ、ツーリストインフォメーションで聞いたバス乗り場へ向かった。 空港からグアダラハラへのバスは通勤通学の客を詰め込んで走って行ったが、グアダラハラのバスターミナルに着いた頃は客はまばらだった。 羽田出発直前に買った地球の歩き方の地図を頼りに街の中心へ30分弱歩いた。 旅立つ前はロンリープラネットの電子書籍を部分的に買おうと思っていたのだけれど、せめて最初の国くらいはガイドブックを持っていこうと思い買っていたのだが、この移動の際ずいぶん助かった。 デジタルはアナログに勝てないのだなと痛感。 歩き方に乗っているユースホステルに到着し、部屋が空くのを待つこと5時間。 一泊140ペソでドミトリーのベッドを手に入れることが出来た。
さまざまな国の旅行者がいて、英語がなかば標準語のホステル内。ティファナのように会話で苦労することもあまりなく、宿の快適さもあいまってすぐにこの場所を気に入ってしまった。 疲れていたので街歩きは明日にしようと思い、近所のスーパーで買い物をしてそれで食事を済ませ、宿でゆっくりして早めに寝ようとしていたが、ビール飲みたさに夜の街に出てカフェでコロナを一本飲んで一日を〆た。 てな感じでグアダラハラなう、です! 一晩寝てすっきりしたので今日はのんびり観光してきます。
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