慌ただしい月曜日~グアナファト~
- ナシオ
- 2015年11月24日
- 読了時間: 4分

今日はなんだか慌ただしいというか色んな事が起きて面白くもあり疲れた日でもある。 朝起きて宿の屋上で色とりどりの家々を眺めながらコーヒーを飲んで一服。 調べておいた語学学校の場所を確認しつつ、今日は頑張るぞと意気込む。 いつものように作業着に足袋を履いて街に出る。 通り過ぎる人々の視線が足袋に行くのを楽しみながら街の中心へと向かう。 足袋を見てから僕の顔を見る人や通り過ぎてから二度見する人。力王さんにメールでもして路上販売でもしようかな?なんて考えがよぎる。 ガイドブックに載っていた語学学校は日本人経営だという事だから、初心者の僕にも分かり易いはずだろうと思い、街の中心にあるその語学学校へ向かった。 学校の受け付けは2階にあった。 すぐに学校関係者の日本人と思わしき人の姿が見えたので、スペイン語を学びたい旨を伝える。 授業料や受講期間など聞いたら他の学校に行って話を聞こうと思っていたのだが、その日本人の女性は今日から新たに授業を受ける人がいるので、今から授業を受けないか?と言った。 面食らったが、ちょうど始まるところだった2時間目の授業から参加することになった。 足袋と作業着姿の僕に興味を持ってくれた講師でもあるその女性はオーナーなのか? 分からないことだらけである。 僕は土木やらなんやらの仕事をしていたと言うと、ご主人が建築関係の仕事をしているからアルバイトも紹介出来るかもしれないと言ってくれた。世界の現場からシリーズの夢が膨らむ。 授業は僕のほかに2人。仕事の為スペイン語を学ぶという日本人男性と旦那のメキシコ出張に連れ添ってきている奥さん。 2時間目は英語でいうところのBe動詞のお勉強。 3時間目はネイティブの先生による人称が変わると動詞も変化するよ、ってなお話。 3時間目は僕と男性二人で授業を受けた。 久しぶりの座学だったけれど、新しい事を知る楽しさであっという間に時間が過ぎた。 授業が終わり、さぁ話を聞こうかと思ったら講師の日本人女性は次の授業があるからと詳しい話は明日でもいいか?と。急ぐものでもないし、今度一緒に現場を見に行こうと言われたのも面白かったので明日また学校に行くことにした。 不意に授業を受けて少し緊張したのか宿に戻ると疲れを感じた。 帰り際に軽くブリトーを食べて腹も満たされていたので昼寝でもしようかと思った。 すると、宿のスタッフからドミトリーが今夜は予約で一杯だからシングルに一晩行ってくれないか?と言ってきた。この間の土曜日もそんな感じでシングルにドミトリーの値段で泊まることが出来たので快諾してシングルが空くのを待った。 しばらくすると、少し困った顔でスタッフがやってきた。 スタッフのスマホでグーグル翻訳を駆使しながらの会話が始まる。 「すべての部屋が予約されていた。」 「あなたのベッドは今夜は無い。」
そうだよな、今夜も泊まるって前もって言わなかったししょうがないな、と思った。 さてどうするかな?そういえば近くに他の宿もあるからそこに行くしかないかと考えながら荷物をまとめていると、少し時間をくれないかとスタッフが言ってきた。 流れに身を任せ、待つこと数十分。 「近所の家に今夜一泊できるがどうか?」 「個室で一晩200ペソだがどうだ?」 「明日からの部屋は宿で確保できるし、大きな荷物はロッカーに入れておける。」
どうやら知り合いにあたってくれたらしく、一部屋貸してくれる場所を探してくれていたようだった。 僕が事前に部屋をおさえていなかっただけなのに、色々と手間をかけさせて申し訳ない気持ちもあったのでその話に乗る事にした。 そのステイ先のおばさんはわざわざ迎えに来てくれて、宿から徒歩数分の場所にあるその家に一緒に歩いて行った。4階建てか5階建てのアパートの3階がおばさんの家だった。 ドアを開けて左手にある居間を見ると食事をとっている女の子がいた。 彼女は日本人でこの家にホームステイをしている子だった。 大学生で一時的にグアナファト大学に留学しているそうだ。
グアナファトに来てから多くの日本人と出会ったけれど、こういう出会い方があるとは思わなかった。 と言う事でairbnbを使わずにして民泊、というか一晩だけのホームステイをする事になった。 なんだか面白くもあり疲れた一日である。
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