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日々歩く道に~グアナファト~

  • ナシオ
  • 2015年11月30日
  • 読了時間: 3分

僕の今いる宿屋は、大きなドン・キホーテ像のあるセルバンテス公園のすぐそばにある。 カンパネロ通りと言う路地に面した宿屋を出て左側に進むと、建物と建物にかかった橋のような所にカフェがあったりする。 その橋というかアーチを潜り抜け左手に向かう。ホットドッグやチュロスを扱う屋台にニューススタンドを通り過ぎてしばらく道なりに行くと、テアトル・フアレス(フアレス劇場)とサンディエゴ教会が左に仲良く並んでいて、その反対側はウニオン庭園という沢山のカフェやレストランの並ぶ広場がある。 この界隈は夜になるとエストゥディアンティーナと言うギターやらマリンバやら沢山の楽器と歌うたいで構成される楽団だったり、流しの歌うたいなどの音楽で溢れかえる。エストゥディアンティーナは演奏しながら街を練り歩くのだが、幾らか払うと一緒になって街を練り歩けるそうだ。 木曜日の夜にはテアトル・フアレスにコンサートを見に行った。語学学校でチケットをもらって、学校の皆とアカペラグループのコンサートを見に行った。普段聞かないジャンルで行くのを少し躊躇ったが、普段劇場は見学するにも金がかかるのでタダで中に入れるだけでも良いかなと思って行ってきた。 コンサート自体もなかなか面白かったが、20世紀初頭に完成したその劇場の内部の装飾はどこかイスラムのテイストを感じさせるような精密な装飾などが施されていて美しくも不思議な空間だった。 それらを通り過ぎると街のシンボルでもあろう黄色い教会、バシリカがそびえたっている。その眼下にはラパス広場という小さい公園と広場があり、その広場には日よけを差したレストランのテーブルが並び観光客で賑わう。 美味そうな食事を横目に通り過ぎてしばらく進むと通っている学校が左手にある。 狭い歩道を何とか人々とすれ違いながら左カーブと右カーブを進んでいくと左手にイダルゴ市場がある。 グアダラハラの市場ほど大きくはないが、市場を囲むように並ぶ屋外にも屋台も沢山あって安タバコが1カートン120ペソで買える。1000円もしないくらいか。 ちなみに一箱でそれを買うと15ペソ。コンビニなんかでマルボロなんかを見ると一箱30~40ペソしてたから、ずいぶん安く買えてしまう。グアダラハラも市場のそばの露店で1カートン100ペソで売っていたけれど。 その市場を通り過ぎてしばらく歩くと右手に分かりにくいけれどスーパーマーケットがある。値段が表記されているスーパーはどこに行っても便利だ。ここで日本米に近いお米を買ってみたが、長細いコメの倍くらいの値段だった。1キロ260円くらいだったがパサパサしない普段食するコメに近いので満足。 生活するにあたってこの道の往復だけで済んでしまう。 今日もお昼過ぎに出かけてイダルゴ市場あたりまで行って帰ってきた。 煙草をカートンで買いに行くために。 そうするとテアトル・フアレスあたりからバシリカにかけて、路上にチョークやらなんやらで絵を描く人々に遭遇した。どうやら路上に絵を描くれっきとしたお祭りのようで、子供から大人まで与えられたエリアに目一杯その作品を描いていた。 どこに書いたっていい、という自由な考え方なのか。 それともメキシコ革命の際に壁画で民衆を覚醒させようとした壁画運動の歴史があり、壁でも路地でもどこに書くのも別に大したことではないのかもしれない。 明日も絵はまだ残っているのだろうか? 学校へ向かう道が楽しみである。

 
 
 

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