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楽園ラス・ポサスと腕の毛~ヒリトゥラ~

  • ナシオ
  • 2016年2月23日
  • 読了時間: 3分

ヒリトゥラに来てもう一週間過ぎてしまったか。 ジャングルの中の不思議な宿でのんびりだらだら過ごしてるナシオです。

ヒリトゥラの町に来た理由は、イギリス人おっさんが作った不思議な楽園を見に来る事だった。グアナファトの語学学校でメキシコ人講師から聞いていた場所なのだ。

授業中先生のタブレットPCで見せてもらったその楽園「ラス・ポサス」はジャングルの中にあり、いくつもの不思議な建築物があった。廃墟のような怪しさというかジャングルの中の秘密基地と言うか。その不思議な光景は頭に焼き付いてしまったのだ。

これはどうしても見てみたい!と思いやって来た訳だが実際に不思議な空間だった。

いくつものアーチに螺旋階段、そして多くの謎のオブジェ。

サルバドール・ダリなどのシュールレアリストのパトロンであったと言うエドワード・ジェームズというイギリス人富豪はその様式を自らの楽園に持ち込んだわけだ。

竹を模したオブジェクト。

彼が40歳の頃に始めて死ぬまで作り続けられた楽園。

金持ちの道楽もここまで来ると見ていて楽しくなるし夢があってよろしい気がする。

思いのほか敷地が広いのと坂道の多い園内を見て回るには時間がかかったが、50ペソ(300円ほどか)の入園料のもとは十分取れた気がする。

ヒリトゥラの町は小さいので見どころと言えばラス・ポサス位なものだろうが、日曜日の午後に買い出しに行くと町は通りを埋め尽くすほどの露店で溢れかえっていた。

町の広場ではバンドが演奏していて、その前では多くのメキシカン達が足を踏み鳴らして踊っていた。おばあさんの素敵な衣装に目が行く。

各々が日曜日を満喫している様子を見ているとこっちまで楽しくなってきた。

しかしレアル・デ・カトルセ、ヒリトゥラの町とある程度の予定を組んできたわけだがこの先の予定が全くない。さて次はどこへ行こうかと考える。

首都メキシコシティーに入るにはまだ早い気がするというか、大都会への心構えが出来ていないのだ。

とりあえずバスの運行状況を確認しようと思ってバス乗り場へ向かった。 3社並んだチケット売り場の真ん中、感じの良いおねーちゃんにどこか面白い土地は無いかと聞いてみた。

彼女は腕の毛がボーボーだったけれど親切丁寧にインターネットを使って色々な土地の紹介をしてくれた。話を聞きながら、分かる単語をつなぎ合わせて理解しようとしていると一枚の写真に目が留まった。

パチューカという街にあるカラフルにペイントされた住宅街の写真だった。

そういえば昔にネット上の記事で見た気がする。 アーティストの手によってスラムの状況をアートで改善するプロジェクト、みたいな記事だったはずだ。よし、次はパチューカを目指そう。 何度も腕の毛に目が行ってしまったけれど、バス会社のおねーちゃんよありがとう。

 
 
 

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