top of page

姉妹との再会~メキシコシティー~

  • ナシオ
  • 2016年3月15日
  • 読了時間: 5分

大都市メキシコシティーの汚い空気のせいか喉をやられてしまったナシオです。 ペンションアミーゴという日本人宿に泊まり大都市で遊び呆けている訳ですが、見どころも多くて長い滞在になりそうな予感です。 曲者の集まるペンションアミーゴだが、ディエゴ・リベラの壁画を模したこの絵が僕は大好きだ。いつかこの絵にまつわるストーリーを書きたいと思っている。世界新聞さんで書こうかな。

前回のブログにも載せたがディエゴ・リベラの作品はこちら。

先日、グアナファトの宿で出会ったメキシコ人家族の娘さん二人と再会することが出来た。 大学生のお姉ちゃんと高校生の妹。

宿から近いブエナビスタ駅で待ち合わせて、久しぶりの再会。僕のスペイン語が成長したか見物だと言っていた妹だったが、その期待を見事に裏切る事になってしまった。 挨拶や近況報告くらいまではスペイン語で話していたけれど、彼女らのスペイン語についていけず結局英語での会話に。英語が堪能な彼女らに助けられてしまった...。 まず向かったのはブエナビスタ駅の隣にあるバスコンセロス図書館。死ぬまでに行きたい図書館15のうちの1つに選ばれたと言う事を聞いていたが、入るのはその時が初めてだった。 右も左も分からないおっさんは、娘でもおかしくない位の歳の子に彼女たちの後ろにくっついて行くだけ。 ああ、なんて頼りがいのある子たちなのだろう! 図書館内部は近未来的な書棚の配置やたくさんの光が差し込む素敵なものだった。 「ここから写真を撮ると素敵よ!」と教えてもらった場所がこちら。

「スペイン語が読めないから本は面白くないかも知れないけど、静かな所でのんびりしたい時にはいい場所よ!」と妹。 図書館見学もそこそこに、ラグニージャと言うエリアの骨董市に向かった。バスに乗って運転手に金を払おうとすると、先に乗り込んだ彼女たちが払ったと言うではないか。 日曜日に開催されるラグニージャの骨董市はありとあらゆる骨董品たちの姿があった。家具やら測量器具なんかの大物にコインや紙幣などの小物など一日中見ていても飽きないほどの物量だ。 おばあさんの様に落ち着いていると言われる妹。何か熱心に見ているなぁと思って彼女を見ていると古いマッチを数ペソで購入してご満悦の様子だった。趣味も落ち着いた感じ。

一通り骨董市を眺めたあと彼女たちの友達と待ち合わせる事に。 テピートと言われる少々危険なエリアに向かう事になっていたのだが、その近辺で生まれ育ったと言う友人が居るとの事で案内役をお願いするのも兼ねてその友人と待ち合わせをする事に。 その友人は彼女を連れて登場。彼は短パンTシャツにサンダルと言ったラフな格好。さすが地元っ子。 宿に張ってある沢山の情報が詰め込まれた地図に書かれた情報によるとテピートは”走って逃げれるよう靴を履いていきましょう”というエリアなのだ。 彼の先導の元、沢山の露店で迷路のようになったテピートをぐんぐん進んでいく。 地元っ子おすすめの炭火焼の肉の入ったトルタ(サンドイッチ)を食べに連れて行ってくた。けれど彼らは食事を済ませたようで、僕とお姉ちゃんが食べるのを待っていてくれた。炭火焼の煙がモクモク漂う中で食べたトルタは絶品だった。 妹は?と言うと、ベジタリアンなので他で食べてくると言ってすたすた歩いて行ってしまった。なんとなくですが将来が面白そうな子だ。 食事を済ませて妹も再度合流したあと、衣料品や海賊版のDVD屋や数多くの靴屋なんかを冷かしながらメルカドの中のフルーツジュース屋さんへ。 ここでもお姉ちゃんに代金を先に支払われてしまった。40手前のおっさんが女子大生にごちそうになるなんて。 その後お姉ちゃんが見たいと言っていたテピートの中にある小さなサッカーグラウンドへ足を運んだ。映画だかドラマで使われたそうで、映画好きのお姉ちゃんにとってはたまらない場所だったのだろう。 しばらくそのグラウンドで話した後テピートの達人とその彼女と別れ、僕ら3人はアラメダ公園という大きな公園まで歩いてそこでベンチに座って休むことにした。もう陽もくれる頃だった。 この先の事や日本とメキシコの事なんかを話していたけれど、お姉ちゃんがあくびをしたので「疲れた?」と聞いてみた。 彼女が言うにはここ数日学校の宿題が多くて一日数時間の睡眠しかとれていないと言う事だった。その日も帰ってから宿題をしなくてはならないと言う。貴重な時間を割いてくれたと言うわけだ。 妹はと言うと翌日苦手な数学の試験があると言っていたが、もうどうにでもなれと言った感じがしてお姉ちゃんと対照的な感じだった。 半日歩き回って僕も疲れたので帰ろうか?と提案し、その日はそれでさようならをする事になった。 宿に帰って一日を振り返ると、精一杯僕をもてなしてくれた彼女たちの姿がよみがえってきて心が温まった。

数日後、テピートの達人の彼から英語でメールが来た。 「よう兄弟!月末に俺の誕生日パーティーがあるから来ないか?」 なんだかメキシコ人の鷹揚さや暖かさに惚れてしまいそうだ。 そしてメキシコシティも少し長くなりそうだ。

 
 
 

Comments


最近の投稿
月別記事
bottom of page