ロス~ティファナ~グアダラハラ~メキシコシティ
- ナシオ
- 2016年7月19日
- 読了時間: 4分
メキシコシティは雨季に入っているようで、夕方に黒い雲に包まれたかと思うとス叩きつけるような雨に降られる。
ロサンゼルスから遠路はるばるやって来たメキシコシティ滞在はあっという間に4日目になってしまった。
アメリカ滞在89日目、滞在期限の前日ににロサンゼルスからメキシコへと向かった。今回の旅の始まりのルートと同じやり方でメキシコのティファナに向かう事にした。
早くから航空券を買っていればロサンゼルスからメキシコシティまで安く飛べたのだが、予定が立たなかったせいでそれも出来ず、比較的安いが時間のかかるバスの移動でメキシコシティを目指した。
ロサンゼルスのグレイハウンドのバスターミナルからおよそ3時間でメキシコとの国境の町、サン・イシドロに到着した。そこから歩いて10分もしないうちにメキシコに入ることが出来る。

390ペソと引き換えに180日の滞在を許可されたツーリストカードをもらって荷物検査を済ませてティファナの街へ出た。
タクシーの客引きの姿やアメリカに入るために並んだ車の列、そして土産物屋の姿は8か月前と何も変わっていなかった。
前回の滞在で安ホテルでノートパソコンなどを盗まれた経験から、3000円もする高いホテルに泊まることにした。比較的新しく綺麗な繁華街のど真ん中にある宿。キングサイズのベッドに一人、と言うのも少し寂しい気もしたがセーフティーボックスもあったのでそこに決めた。
だらだらとティファナに居るつもりもなかったので、チェックインを済ませてすぐに目的の場所へと向かった。
1ボックスカーを改造したTAXISと書かれた乗合タクシーのような物に乗り込んで向かったのはティファナのビーチだ。
どうしても見たいと思っていた「国境の壁」がそこにはあるのだ。
しかも海にまでせり出した国境の壁だと言う。
ティファナの中心地からTAXISで20分程でビーチのそばまで行き、そこから歩いて10分程で目的の場所へ着いた。

国境の壁と言っても一枚の板のようなものではなく、くの字型の鉄の柱が連続して打ち込まれていたので隙間からアメリカ側が見る事が出来た。

メキシコ側からアメリカを見ると、アメリカ側にも同じような柵が建てられていた。二重の国境の壁だ。アメリカ側も国境見学に来ているのだろうか、ツアー客の様な人々の姿があった。

自分の旅の歴史の中で初めて見た国境の壁。今まで超えてきた国境でこんなに露骨な、「壁」と言う姿の国境線は見た事が無かった。ドナルド・トランプはアメリカとメキシコの国境線すべてにこれを作ろうと言うのか。まぁ何をしたって不法移民やドラッグはこの壁を越えていくだろう。


ティファナ名物であろう海鮮のタコスを食べてからビーチを後にし、街へと戻った。
夜はゴーゴーバーで4ドルのビールを飲みながらステージで踊るラティーノの姿を楽しんだ。
翌日快適すぎたホテルをチェックアウトして長距離バスターミナルへ向かった。
夕方16:00発のグアダラハラ行のチケットを買った。およそ35時間の行程だ。もしグアダラハラで疲れてしまっていたら一泊してメキシコシティへ向かおうと考えていたが、意外にも疲れを感じなかったので早朝の雨降るグアダラハラからメキシコシティ行きのバスに乗り換えた。

6時間ほど快適なバスでうたた寝を繰り返し、メキシコシティの北バスターミナルへ到着した。
目の前にある地下鉄に乗り換えて前回も泊まったペンション・アミーゴへ向かった。
迷うことなく宿に到着してドミトリーの1ベッドを手に入れ、40時間ほどの移動も無事に終わった。宿泊してる人のキャラクターのせいか、今回は比較的静かで穏やかなペンション・アミーゴ。前回のメンバーが懐かしくもあり恋しくもある。
宿の目の前に並んだ屋台でタコスをつまんだり、アメリカに持って行かなかったクラッシックギターを弾いてみたりしながら日々のんびり過ごしている。
まだ来たばかりだと思っていたけどあっという間に4日目だ。
アメリカに比べ物価も安くて安心してのんびり出来てしまうのが恐ろしい。
さて、次はどこへ向かおうか。キューバへ行くか、メキシコの南へ行くか、はたまたグアテマラか。
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